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自然体で過ごせる、心地よさが好き。
だからいつもはコットン素材を中心に愛用しているけど、ときには女性である喜びを運んでくれるレースタイプを。
気分やシーンで上手に使い分け、パーソナルな下着を楽しむお客様も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、特別な価値あるオリジナルレースの製作秘話をご紹介します。
独自開発の出発点は、新時代に心が弾んだ2000年頃。「ローズモチーフの総柄レースを使って、ブラとショーツをつくりたい」とKID BLUEが手描きスケッチを携えて依頼したのが、女性用インナーウェアレースを手がける石川県小松市のクロダレースでした。
当時ランジェリーブランドとレースメーカーが直接タッグを組みモノづくりをスタートさせること自体、画期的な出来事だったのです。
可憐な花柄の豊かな表情をイメージどおりに編み機で形づくるため、何色もの糸を選んで巧みに組み合わせ、同時に身体の動きにフィットするしなやかな素材感も満たす難しい条件のもと、数カ月近く試作を重ねてオリジナル生地レース第1号が完成しました。それからほぼ毎シーズン共同開発を続けていますが、フラワーモチーフにはじまり幾何学柄、ストライプパターンやパッチワーク調、シャーリング加工などデザインはより繊細に複雑に、立体的に緻密に進化。華を添える見た目のよさだけでなく、肌に触れるインナーウェア本来の高い機能性も兼ね備えています。事実、お客様から「風合いがやわらかく、肌あたりがやさしい」と圧倒的な好評価で、KID BLUE商品の9割にクロダレースを採用。40年の歴史を紡ぐランジェリーブランドと国内トップレベルの技術力を誇るレースメーカーが切磋琢磨し、相思相愛な関係を築きおよそ20年が経ちました。
今季は旅先で印象的に目に映った、バラの花が着想源の総レースシリーズ“メモワールレース”が新たに登場します。うららかな春、ほんのり甘く響くローズ柄レースが身に着ける人を、清々しくポジティブな気持ちに盛り上げてくれるはず。まずは下着から、装いをリフレッシュしてみませんか?
TEXT:KAORU ISOBE